除毛クリームを股間に塗ったらパンツが血に染まった。
僕は暑い季節になると剃毛する癖がある。
これは誰にも迷惑がかからないし、スッキリするので毎年の楽しみの一つであったりもする。
この間、酔った勢いで脚の毛を全て剃毛したらすこぶる涼しくて気持ちよかったやっぱりやめられない。剃毛した翌日はおパンツもスキニーもスルッと脚が通るので気持ちがいい。
でも、生え始めがとてもチクチクして違和感があるのが難点だ。女性はこんな思いをしていると考えると大変だなと思う。
そこで僕が思いついたのが除毛クリームである。
思い立ったら即行動。Amazonで購入した。
届くまで久しぶりにワクワクした。
除毛クリームが届いた日の夜はテンションがMAXだった。
お風呂場で除毛クリームを手いっぱいに広げて脚いっぱいに塗る。これでチクチクとはおさらばだ。
しかし、どうせならと思い、陰毛も除毛してしまおうと考えた。そして酔っ払いは自分のイチモツへ塗りたくる。もちろんまんべんなくだ。
塗りながら「使用上の注意」を読んでいた。
うで、足、わきの下、ビキニラインのみご使用ください。
ビキニなんて着ないから知らんわボケ。なんて思いながら塗り終わって待ち時間。
5分待てということだったので風呂場で仁王立ち。時は深夜2時である。
2分経ったくらいから股間がヒリヒリしてきた。まぁ、毛を溶かしてるからなぁ、なんて呑気に思ってた。
しかし3分ほど経ってから痛みを感じ始める。特にタマ袋。これは明らかに異常だと思った。すぐに洗い流さなければいけないと思い、冷水を当てたが、冷水さえ痛い。染みる。おかしい。新世界の幕開けを見た。
すぐに確認すると血が出ている。とても焦った。もうこの際、脚の除毛なんてどうでもいい。自分のタマ袋の方が大切だ。痛みを我慢して唸りながら洗う。とても惨めな気分がした。物心ついた頃から毎日毎日洗っているのに今日ほど苦労して洗ったタマ袋はない。成人しているのに僕は何をやっているのだろう。両親に申し訳ない。涙が出る。
痛みに耐えながらなんとか洗い流し、着替えてタマ袋をさすりながら就寝した。
そして朝起きたらパンツが少し鮮血に染まっていた。
大学の友人に事の顛末を話したら「処女かよwww後で見せてwwww」と鼻で笑われたが僕はそれどころではない。
どうやら明日も暑いらしい。