こんにちは。
「他人のスマホとサイフと腹の中は、見たって誰も幸せにはならない」が座右の銘のくうねです。
知らない方がいいことだってきっとある。
なので、痴漢にあった話をします。
この苦痛をネットを通じて拡散したい。そして大勢に精神攻撃をしたい。
渋谷でしこたま飲んだ帰り、埼京線に乗りました。
時間は23時を過ぎていて、僕にとっては終電です。
ドア横のポジションをゲットして待っていたら、これでもかってくらい人が乗り込んでくる。まぁ乗り込んでくる。親の仇かってくらい乗り込んでくるのね。
身体が浮くくらい押されるわけ。隣にいたOLのバッグに付いてるスプラのイカちゃんストラップも2tトラックに轢かれたくらいぐちゃぐちゃになってるわけ。
ブラックジャック先生も手が付けられないくらいのシェーをしてる。
僕も人混みに押されてトランスフォームの途中みたいな不自然な体勢でなんとか立ててる状態。
で、発車メロディーが鳴って発車しようとしてるんだけど、なかなかドア閉まらないのね。人詰めすぎ問題。
スーパーの詰め放題だったら店員さんから「ちょっと困りますよ~お客さん~」って言われるくらい詰まってる。
こんなんじゃ閉まらないからって駅員さんがグイグイ押してくるからもっと身体浮くのよ。
あれ?間違って稽古場に来てた?ってくらい結構強めのボディタッチ。
つっぱる力士。浮く私。
浮遊術でも体得したんじゃないかって思った。これでかめかめ波も撃てると思ったよね。次からはきんとん雲で帰りたい!!!!
欲を言えば僕は最初から全力で座りたかったんだけど。
オラに席を分けてくれーーーーーー!!!!!
で、なんとか閉まって発車ですよ。
車内は息ができないくらい詰まってて、米が詰まってるイカや肉が詰まってるピーマンの気持ちが分かる気がしたよね。 あとクソ暑い。サウナみたいだった。
僕はドア側を向いて立ってたんだけど、後ろにオッサンがいる状況だった。
電車が揺れる度にオッサンが後ろから両手で壁ドンしてくるのよ。
その度にモッシュで死にかける。アッシはまだ圧死したくない!
ライブ?ライヴ?とか言ったことないけど、きっとこんな感じなんだろうな。
なんて呑気に思ってた。
しばらくして尻になんか違和感がね。
なんかこう、硬いやつ。
初めはバッグやベルトの金具かな?くらいに思ってた。
揺れる電車・・・
揺れる電車・・・ケツに違和感・・・
揺れる電車・・・ケツに違和感・・・後ろにオッサン・・・
揺れる電車・・・ケツに違和感・・・後ろにオッサン・・・オッサンの荒い息遣い・・・
揺れる電車・・・ケツに違和感・・・後ろにオッサン・・・オッサンの荒い息遣い・・・電車に関係なく揺れる硬いモノ・・・
もうね、なんで俺なんだと。俺は男だぞ。バカなのこのオッサン?お金あげるからそういうお店でも行ってこいよ。今はサービス充実してるらしいぞ。知らんけど。
僕も男なので、ケツに当たってるモノが何なのかくらい分かる。何年身体に付いてると思ってんだ。業界じゃ、ベテランだぞ。抜き打ちテストあってもノー勉でパスできる自信ある。
だけどさ、使い方は絶対間違ってると断言できるよ。
つーか、オッサンの息がクサすぎる。何食ったらそんなクサくなるのか不思議。世界の七不思議に入れても良い。
これは現代の医学をもってしても未だに解明されていない。
「クサイ!これはあまりにもクサすぎる!これまで人類がこんなにクサい息と対面したことがあったでしょうか!いや、ない!これが現代のストレス社会で生き抜く中年男性なのか!!ややや!??!わたくしにもその悪臭が!!鼻を突く衝撃が!伝わってくるような気がします!!日々の仕事のストレスで平日休日問わず酒を飲み!暴飲暴食を繰り返す!!魔性の姿!!ボストロール!まさに生ゴミの化身!!!!家庭では家族の残飯処理係に成り下がるその姿はまるで人間コバエホイホイだ!!!
ああああああーーーーーーーーっと!!ここでくうね選手が思わず顔をゆがめてしまったーーーーー!!!!!!これは痛い痛い原点対象だーーーーーーーーー!!!!!!!!!果たして彼を止める者がこの先現れるのでしょうか!!!」って古舘伊知郎も実況始めちゃうくらいの臭さ。
内臓でも腐ってるんじゃない?
もしかして後ろにいるのはゾンビだった!?
私はくうね。どこにでもいる元アンブレラ社の社員。さっきまで渋谷でしこたま飲んでいた。そして帰るためにS-京線に乗ったのだが当然座れるはずもなくドア付近に立った。しかし、私の後ろに立ったのは息がクサくて痴漢してくるT-ウイルスに感染したオッサンのゾンビ。これは襲いかかるゾンビとそれに立ち向かう私の最後の物語。もう~私の帰路はどうなっちゃうの~!!!!!!
ゾンビはラクーンシティへ帰れ!回れ右!!埼京線になんか乗るな!!俺は早く帰りたいだけなんだ!!!!
とは言うものの、私も大人です。気持ち悪いけど、降りる駅は池袋なのでそれほど遠くもありません。
ここは心を仏にしてやり過ごそう。面倒ごとは避けたい。
私はシャーマン。これからガンディーとブッダとイエスとキング牧師とネルソンマンデラとその他諸々の人格者を憑依させる。私にはできる。きっと大丈夫。みんなあの世では仲良いはずだから。知らんけど。
なんて思ってたら、首に何か湿ったモノが触れた感触が。
!?!?!?!?!?
揺れる電車・・・ケツに違和感・・・後ろにオッサン・・・オッサンの荒い息遣い・・・電車に関係なく揺れる硬いモノ・・・首に湿り気・・・
なんかこう、人肌の温度で柔らかいやつ。それでいて濡れている。犬や猫に舐めら
舐めたなコラぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう最悪です。死にたい。一瞬で死にたくなった。
俺じゃなくてもいいじゃん!!!!なんで~??!??!他にもいるじゃん~~~~!!!!!もうなんでよ~~~~???!!!??
もう池袋に着いてからトイレへダッシュですよ。ええ。電車から降りる前に些細な復讐として足を踏んでやりました。ざまーみろ!
そして急いで首を洗います。オッサンなんかこの際どうでもいい。早く洗いたい。その一心で走りました。
想像してください。洗面台で悲しそうな顔をした成人男性が首を洗ってるところを。目にはほのかに涙を浮かべ、鼻水も啜っている。
江戸時代だったらこれから斬首される人ですよ。
あのクソオヤジ死んだら絶対呪ってやるからな。
洗面台に来る人たちはみんな僕を見てくる。「こいつヤベーぞ…」という目でチラ見して素通り。
スーツ着たおじさまなんか何人か手を洗わずに出て行く。手を洗っても片手の指先をチョロっと濡らすだけ。汚ねぇ。
なんかごめんみんな。俺のせいで十分に手を洗えなくて申し訳ない。
洗わないのもどうかと思うけど!
そして泣きながら首を洗っていたら、当たり前の如く終電過ぎたので池袋のネカフェで過ごしましたとさ。
死にたみ。死にたみ。